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生成AI利用ログ・監査証跡の残し方|情報システム担当者が最低限おさえておきたい記録の項目

生成AIの利用が一部の担当者から全社に広がると、「誰が・いつ・どの業務でAIを使ったか」を後から確認できる仕組みが求められる場面が増えます。入力してよい情報の線引きとは別に、利用の記録そのものを残しておく「ログ管理」は、トラブル対応や社内監査の場面で役立ちます。この記事では、情報システム担当者が最低限おさえておきたい記録の項目と、始め方を整理します。

なぜ利用ログが必要か

生成AIの利用ログが必要になる場面は主に3つあります。ひとつは、出力内容をめぐって社内外から確認を求められたときに、いつ・誰が・どんな指示で使ったかを説明できるようにするためです。もうひとつは、利用状況を可視化して、部署ごとの活用度や偏りを把握するためです。そして、社内ルールの遵守状況を定期的に点検する監査の場面でも、記録が根拠資料になります。

記録しておきたい項目

すべての操作を細かく記録する必要はありません。まずは次の項目を最低限そろえることから始めます。

項目記録する理由
利用日時いつ使われたかを追跡するため
利用者・部署誰がどの業務で使ったかを特定するため
利用したツール名複数のAIツールを併用している場合の切り分けのため
用途・業務区分メール作成・資料作成など、利用目的を分類するため
出力を使った成果物出力がどこに反映されたかを追えるようにするため

ログ管理の始め方

ログ管理は、いきなり専用システムを導入しなくても始められます。次の順序で進めると無理がありません。

  1. 記録項目を決める: 上記の項目のうち、自社で必要なものを選ぶ。最初から全項目をそろえる必要はない。
  2. 記録の方法を決める: 多くのAIツールは管理者向けの利用履歴機能を備えている。機能がない場合は、スプレッドシートへの簡易入力から始める。
  3. 記録の確認頻度を決める: 月次など、定期的にログを見直す機会を設ける。異常な利用傾向がないかをあわせて確認する。

ログ運用でよくある失敗

記録が徹底されない: 手入力に頼ると、記録を忘れる担当者が出やすくなります。可能な限り、ツール側の履歴機能を使い、手入力の負担を減らすことが定着のコツです。

記録しただけで見直さない: ログをためるだけで確認する機会がないと、異常があっても気づけません。月次の棚卸しなど、見直すタイミングをあらかじめ決めておくことが大切です。

個人情報を必要以上に含めてしまう: 利用ログに業務内容の詳細を書きすぎると、ログ自体が管理すべき情報になってしまいます。記録は「誰が・いつ・何のツールで・どんな用途か」までにとどめ、入力内容そのものを転記しないようにします。

まとめ

生成AIの利用ログは、情報漏えい対策とあわせて整えておくことで、社内の説明責任や監査対応がしやすくなります。最初から完璧な仕組みを目指さず、記録項目を絞って始め、定期的に見直す運用に育てていくことが実務では現実的です。AIWAY Groupでは、こうした運用体制づくりの相談にも対応しています。

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